scanEZ - 複製後の監査
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複製後の監査は、複製後のデータベースの現在の状態を表示するために使用します。つまり、この機能は複製データベースの「事後分析」に似ています。このツールでは、再出現の可能性がある文書(こうした文書は、「ゴースト文書」または「ゴースト」と呼ばれることがあります)およびその他の複製に関する問題を表示できます。このツールは、該当するツールバーボタンまたは [ツール] > [複製後監査]メニューから利用可能です。

注記

複製監査とは異なり、 複製後の監査では、監査の実行に必要なデータを収集するためにすべての文書を開く必要があります。したがって、監査プロセスの時間を短縮するために、期限(最後の複製の日付など)を選択することをお勧めします。




文書の再出現

次の図は、レプリカで文書の再出現がどのように発生するかを示しています。

ケース 1:
文書は OK です。
ケース 2:
文書は OK です。このデータベース内で作成された文書です。
複製された文書の [作成日(初回)] の日付がデータベースの削除スタブのライフタイム内にある場合、複製された文書はゴーストになりません。 [作成日(初回)] の日付が [作成日(現在のファイル)] の日付に一致する場合、このデータベース(つまり監査しているデータベース)内で文書が作成されているので、ゴーストではないことを示します。


ケース 3:
文書は OK です。
ケース 4:
この文書は、再出現(ゴースト)の可能性があります。
複製された文書の [作成日(初回)] の日付が削除スタブライフタイムの期限より前であっても(例:削除スタブライフタイム設定が 90 日であり、この文書の [作成日(初回)] の日付が 95 日前であるなど)、 複製データベースの作成日が削除スタブのライフタイム内である場合、 複製された文書はゴーストになりません。 複製された文書の [作成日(初回)] の日付が削除スタブライフタイムの期限より前である場合(例:削除スタブライフタイム設定が 90 日であり、この文書の [作成日(初回)] の日付が 95 日前であるなど)、複製された文書はゴーストになる可能性があります。
しかし、それはゴーストの 可能性 にすぎないことに注意してください。文書の [作成日(初回)] の日付が削除スタブライフタイムの期限より前であることを適切に想定できる場合があります(たとえば、復元されたバックアップ文書またはテンプレートからの設計の更新など)


注記

削除スタブ、複製の削除間隔、および期限の詳細については、次のリンクをクリックして IBM Tech Notes を参照してください。

IBM TechNote(参照番号 1110117) - 「複製時のパージ間隔とカットオフ日付についての Q&A」

IBM TechNote(参照番号 1091379) - 「ノーツで文書のパージがどのように発生するか?」

オプション




[次の変更日以降の検索] [日付]ボタンを使用して日付を入力するか、またはプルダウンリストから複製履歴の日付を選択できます。デフォルトでは、日付を入力しない場合、監査ですべてのノートが処理されます。
[現在のデータベース] このデータベースの名前およびファイル名。
[データベース作成日] このデータベースの作成日。
[削除スタブライフタイム] 削除スタブライフタイムは、データベース複製設定の値に設定されます。監査の要否はここで変更できます。これによって、削除スタブライフタイムの複製設定が変更されることはありません。

複製後の監査の結果

すべての文書または「ゴーストのみ」

複製後監査を実行するとすぐに、scanEZ では 「ゴースト」または 「すべて」のいずれを表示するか選択するように求めるプロンプトが表示されます。
[ゴースト]を選択した場合、結果グリッドには有効な再出現文書のみが表示されます。大きなデータセットを扱う場合、このオプションにより消費するコンピュータリソースが大幅に削減されます。
[すべて]を選択した場合、すべての文書が表示されます。

グルーピンググリッド

複製後監査の結果は、列のヘッダーごとのグループ化をサポートする グリッド インターフェースを使用するウィンドウに表示されます(注記:このインターフェースは、グリッドを使用する他のいくつかの Ytria ツールと少し異なります。 [すべてを展開](+)、 [すべてを省略](-)、 [グループ化解除]のボタンとコンテキストメニューがあります。また、 [フィルタ表示]オプションはボタンでのみ利用可能であり、コンテキストメニューのオプションにはありません)。


複製後監査で利用可能な列

[DB 上の相違] このファイルのノートの作成日と、このデータベースの作成日の差異(日数)。
[Diff] このファイルのノートの作成日と、その正式な作成日の差異(日数)。
[状態] 複製後の状態。すべての可能な状態の詳細な説明を次の表に示します。
[イン/アウト]
[タイプ] ノートのタイプ(文書、フォーム、エージェントなど)。
[作成日(現在のファイル)] このファイル内の作成日。
[作成日(初回)] 正式な作成日。
[UNID] ユニバーサルノート ID。
[シーケンス番号]
[更新日(初回)] ノートの正式な更新日。
[更新日(現在のファイル)] このファイルでのノートの更新日。
[タイトル] 設計要素の名前を表示しますが、文書では空欄になります。
[更新者] ノートの最後の編集者。
注記

最後の 6 列はオプションであり、チェックボックスを使用して追加または削除できます。また、グルーピングの結果で使用されているオプションの列は、選択を解除できません。


[状態]



[外部で作成]

このファイルの作成日は、正式な作成日の後です。


[このデータベース内での作成なし]

このファイルの作成日が空です。


[正式な作成なし!!]

正式な作成日が空です。


[正式な日付の前に作成!!]

このファイルの作成日は、正式な作成日の前です。


[このデータベースで作成]

このファイルの作成日と正式な作成日が同じです。


[エラー]

エラー。


[潜在的に再出現の可能性あり]

再出現した文書またはゴースト文書が作成された可能性があることを警告します。

[イン/アウト]



[イン]

このデータベース(内部)で行われた最後の変更。


[アウト]

このデータベース外で(複製から)行われた最後の変更。


[アウト - 正式な日付の前に更新!!]

最後の変更がこのデータベース外で(複製から)発生しました。また、このファイル内の作成日が正式な作成日の前です。
これは、複製ポイント間で時間差があることを意味します。
ヒント

詳細な分析のために、結果をファイルに 書き出す ことができます。

コンテキストメニューのオプション


Ytria ツールのすべての グリッド 画面の共通のコンテキストメニューオプションのほかに、次のコマンドが提供されています。

[文書の比較] 複製後監査では、文書を比較するための容易なアクセス方法も提供しています。これによって、任意の文書を迅速に編集または削除できます。複数のレプリカの相違を識別するために、文書を選択し、 文書の比較 を起動できます。
[クリップボードに UNID をコピー] クリップボードに文書 UNID をコピーします。
[行の更新] 選択した行データを更新します。
[文書の削除] 選択した文書を削除します。ダイアログボックスが開き、削除スタブを作成せずに削除するオプションが提示されます。
[新規の「マイセレクション」に追加] 新しい 「マイセレクション」 仮想フォルダに選択した文書を追加します。
[現在の「マイセレクション」に追加] 現在の 「マイセレクション」 仮想フォルダに選択した文書を追加します。