signEZ - signEZ のコマンドラインでの呼び出し
 Previous | Next | Print 

signEZ には、多数のコマンドラインオプションが用意されています。コマンドの基本構造は次のとおりです。
signEZ.exe "=<notes.ini path>" "<server>" "<database path>" <command> "<NoteID>"


次にサンプルコマンドを示します。

signEZ.exe "=C:\Program Files\lotus\notes\notes.ini" "CN=MyServer/O=MyCompany" "Ytria\signEZ.nsf" -bel "864a"

signEZ コマンドの構成要素

<notes.ini path>notes.ini ファイルのフル OS パス(任意項目ですが、異なる notes.ini ファイルが使用されることのないよう、指定することを強くお勧めします)
<server>signEZ データベースが配置されているサーバーの名前。サーバーがローカルの場合は省略します。
<database path>サーバーのデータディレクトリから見た signEZ データベースの相対パス。ローカルサーバーを使用している場合、絶対パスにすることもできます。
<command>実行されるアクション。詳細については、次の表を参照してください。
<NoteID>文書のノート ID。16 進数値にする必要があります。詳細については、次の各コマンドを参照してください。

使用可能なコマンドと凡例


-be [-si | -st | -id]

署名設定バッチ文書を実行
このコマンドは、1 つ以上の署名設定バッチ文書がリストで選択されている場合に、signEZ データベースの保存済み設定ビュー[実行] をクリックするのと同じです。
    <server><db> -be <noteID>

署名設定バッチ文書を 別の ID でバッチ実行する場合は、-si を使用します。ID を選択するためのポップアップダイアログボックスが表示されます。このコマンドは、signEZ データベースの 保存済み設定ビュー[他の ID で実行] ボタンと同じです。
    <server><db> -be -si <noteID>

格納 ID が含まれる文書(signEZ データベース内)のノート ID(10 進数)が含まれている Notes.ini で指定された格納 ID(「YtriaSignEZSignUsingStored」行に保存)を使用する場合は、-st を使用します。これにより、格納 ID が <Notes Data Dir>/ytriatemp.id に切り離されます。
    <server><db> -be -st <noteID>

ID ファイルを使用してバッチを実行する場合は、-id を使用します。Notes.ini の「YtriaSignEZSignUsingID」エントリに格納された ID が使用されます。
    <server><db> -be -id <noteID>

すべての -be コマンドで、「ノート ID」は、次の値を持つ signEZ データベース内の文書scanEZ を使用して手動で作成したり 、コードにより作成したりできます)を参照する必要があります
必須フィールドタイプ予想される値
NOTEIDSテキストリスト処理するすべての署名設定 BATCH 文書のノート ID(各ノート ID は 16 進数形式で、別個の行に存在します)
任意フィールドタイプ予想される値
DoNotRemoveテキスト1
注記:デフォルトでは、コマンドが完了するとこの文書は削除されます。DoNotRemove フィールドの値が「1」の場合は、この削除が行われません。

-bel [-si | -st | -id]

リストテンプレートをバッチ実行
このコマンドには、signEZ の GUI からはアクセスできません。1 つの署名設定バッチ文書をテンプレートとして使用して、特定のサーバー上のデータベースリストの設計要素を署名します。
    <server><db> -bel <noteID>

記録されたデータベースを 別の ID でバッチ実行する場合は、-si を使用します。他の ID には手動で切り替える必要があります(ポップアップウィンドウが表示されます)。
    <server><db> -bel -si <noteID>

格納 ID が含まれるリスト(signEZ データベース内)のノート ID(10 進数)が含まれている Notes.ini で指定された格納 ID(「YtriaSignEZSignUsingStored」行に保存)を使用する場合は、-st を使用します。これにより、格納 ID が <Notes Data Dir>/ytriatemp.id に切り離されます。
    <server><db> -bel -st <noteID>

ID ファイルを使用してバッチを実行する場合は、-id を使用します。Notes.ini の「YtriaSignEZSignUsingID」エントリに格納された ID が使用されます。
    <server><db> -bel -id <noteID>

すべての -bel コマンドで、「ノート ID」は、次の値を持つ signEZ データベース内の文書scanEZ を使用して手動で作成したり、コードにより作成したりできます)を参照する必要があります
必須フィールドタイプ予想される値
BATCHIDテキストテンプレートとして使用する署名設定バッチ文書* のノート ID(16 進数形式にする必要があります)
SERVERテキスト正規の形式のサーバーパス
DBLISTテキストリストデータベースパス
任意フィールドタイプ予想される値
DoNotRemoveテキスト1
注記:デフォルトでは、コマンドが完了するとこの文書は削除されます。DoNotRemove フィールドの値が「1」の場合は、この削除が行われません。
* 注記 1:-bel コマンドの実行時は、 署名設定 BATCH 文書 の「database」フィールドと「Server」フィールドは無視されます。
* 注記 2-bel コマンドを実行するときは、署名する特定のノート ID をリストするために「Notes」フィールドを使用する 署名設定 BATCH 文書 は通常使用できません。ノート ID のデータベース固有のリストは、別のデータベースと関連することはほとんどありません。さらに悪いことに、偶然同じノート ID を共有するターゲットデータベースで誤ってノートが処理される可能性があります。

-bea

監査/ログ文書をバッチ実行
このコマンドでは、signEZ データベースの ログビュー の [選択済みを処理] ボタンと同じ機能が実行されます。さらに、既存の ログ文書(監査文書とも呼ばれる) にリストされたデータベース/設計要素で、バッチ署名またはバッチ監査アクションが実行されます。このコマンドの構文は、-bel(リストテンプレートをバッチ実行)コマンドと同じです。
<server><db> -bea <noteID>

記録されたデータベースを別の ID でバッチ実行する場合は、-si を使用します。他の ID には手動で切り替える必要があります(ポップアップウィンドウが表示されます)。
<server><db> -bea -si <noteID>


格納 ID が含まれるリスト(signEZ データベース内)のノート ID(10 進数)が含まれている Notes.ini で指定された格納 ID(「YtriaSignEZSignUsingStored」行に保存)を使用する場合は、-st を使用します。これにより、格納 ID が <Notes Data Dir>/ytriatemp.id に切り離されます。
<server><db> -bea -st <noteID>

特定の ID ファイルを使用してバッチ実行する場合は、-id を使用します。Notes.ini の「YtriaSignEZSignUsingID」エントリに格納された ID が使用されます。
<server><db> -bea -id <noteID>

すべての -bea コマンドで、「ノート ID」が、次の値を持つ signEZ データベース内の文書scanEZ を使用して手動で作成したり 、コードにより作成したりできます)を参照する必要があります

必須フィールドタイプ予想される値
LogDatabasePathテキストログ文書 * が存在するデータベースのパス
LogServerテキストログ文書が存在するデータベースのサーバー
BATCHIDテキストテンプレートとして使用する 署名設定バッチ文書 のノート ID(16 進数形式にする必要があります)**
NOTEIDSテキストリスト処理するログ文書のノート ID。各ノート ID は 16 進数形式で、別個の行に存在します(これらのノート ID は、scanEZ を使用してすばやく簡単に取得できます)。
任意フィールドタイプ予想される値
DoNotRemoveテキスト1
注記:デフォルトでは、コマンドが完了するとこの文書は削除されます。DoNotRemove フィールドの値が「1」の場合は、この削除が行われません。
* これらのログ文書は、署名または監査アクションが実行され、かつ署名者 ID で「ログ出力」が有効になっているか、signEZ の [署名設定] ダイアログで [ログデータベースに前回の情報を保存] チェックボックスがオンになっている場合に作成されます。
** 署名設定 BATCH 文書は、処理する設計やその場所を選択するのではなく、このコマンドの設定を行う目的でのみ使用されます。このため、このコマンド実行時は 署名設定 BATCH 文書 の「TypeALL」、「SelectALL」、「Notes」、「Server」、および「Database」の各フィールドは無視されます。

-bed

直接バッチ実行
このコマンドを使用すると、1 つのデータベース内の特定の設計要素を直接署名できます。他の signEZ コマンドラインオプションとは異なり、-bed を使用する場合は、signEZ データベースではなくターゲットデータベースのパスが指定されます。このコマンドでは、常に notes.ini ファイルで設定されたデフォルト signEZ データベースが使用されます。
    <target server><target db> -bed <noteID of design to process>
-bed コマンドでは、署名 ID を選択するためのポップアップダイアログボックスが常に表示されます。このポップアップダイアログには、[前回の署名を確認] オプションを有効または無効にするチェックボックスもあります。



-bed コマンドでは、次のオプションが事前に定義されています。
  • [この設定を記憶] オプションが無効になります(これは、このコマンドの実行時に signEZ データベースの 保存済み設定ビュー に新しい署名設定バッチ文書がリストされないことを意味します)。
  • 署名されていない文書が署名されます。これは、signEZ アプリケーションで [オプション] > [署名されていない要素を処理] を有効にするのと同じです。
  • 署名後は、エージェントは自動的に有効になりません。これは、signEZ アプリケーションで [オプション] > [自動的にデータベースのエージェントを有効化] を無効にするのと同じです。
  • アクションが [署名][監査][クリーニングと署名] ではない)に設定されます。
  • ログは作成されません。
  • 署名するたびにプロンプトが表示されることはありません。
  • [設計要素の再署名] が有効になります。
  • [次の署名を再署名しない] オプションと [次の署名を再署名する] オプションが無効になります。

-hsd

直接ホットスポット署名
このコマンドは、前述の -bed(直接バッチ実行)直接コマンドとまったく同様に機能しますが、文書内のホットスポットに署名することを明確な目的として設計されています(通常は電子メール メッセージ内のボタン)。このコマンドを使用して、1 つのデータベース内の特定の文書に直接署名できます。他の多くの signEZ コマンドオプションとは異なり、-hsd では、signEZ データベースではなくターゲットデータベースのパスが指定されます。このコマンドはアドオンのツールバーボタンとしても使用できます。インストール手順については、 こちら を参照してください。直接ホットスポット署名コマンドでは、notes.ini ファイルで設定されたデフォルト signEZ データベースセットが常に使用されます。

<target server><target db> -hsd<noteID of document to process>
-hsd コマンドでは、署名 ID の選択を要求するためのポップアップダイアログが常に表示されます。このポップアプダイアログには、[前回の署名を確認] オプションを有効または無効にするチェックボックスもあります。


-bedm

複数を直接バッチ実行
このコマンドは、1 つのデータベース内の 1 つの設計を署名した後、別のデータベース内の別の設計で処理を繰り返す場合などに使用します。 Ytria agentEZ[別の ID で署名] オプションを補足するために使用されます。
    <server><db> -bedm <noteID>

すべての -bedm コマンドで、ノート ID は、次の値を持つ signEZ データベース内の文書scanEZ を使用して手動で作成したり 、コードにより作成したりできます)を参照する必要があります
必須フィールドタイプ予想される値
DBLISTテキストリスト次の値の連結
1. 正規の形式のサーバー名と、その後に続く 2 つの感嘆符 !!(ローカルデータベースの場合はこのステップを省略します)
2. ターゲットデータベースのデータベースパス
3. 署名する項目の UNID (データベースパスと UNID の間にスペースは挿入しません)
:CN=MyServer/O=MyCompany!!MyDir\MyTGT.nsf89AB4AA6C77E965D85256602006B1C9B

任意フィールドタイプ
DoNotRemoveテキスト1
注記:デフォルトでは、コマンドが完了するとこの文書は削除されます。DoNotRemove フィールドの値が「1」の場合は、この削除が行われません。
-bedm コマンドでは、署名 ID を選択するためのポップアップダイアログボックスが常に表示されます。このポップアップダイアログには、[前回の署名を確認] オプションを有効または無効にするチェックボックスもあります。



-bedm コマンドでは、次のオプションが事前に定義されています。
  • [この設定を記憶] オプションが無効になります
  • 署名されていない文書が署名されます。これは、signEZ アプリケーションで [オプション] > [署名されていない要素を処理] を有効にするのと同じです。
  • 署名後は、エージェントは自動的に有効になりません。これは、signEZ アプリケーションで [オプション] > [自動的にデータベースのエージェントを有効化] を無効にするのと同じです。
  • アクションが [署名][監査][クリーニングと署名] ではない)に設定されます。
  • ログは作成されません。
  • 署名するたびにプロンプトが表示されることはありません。
  • [設計要素の再署名] が有効になります。
  • [次の署名を再署名しない] オプションと [次の署名を再署名する] オプションが無効になります。

-bu

バッチ文書を編集
このコマンドでは、signEZ データベースの [編集] ボタン(または項目をダブルクリック)と同じ機能が実行されます。
    <server><db> -bu <noteID>
署名設定 BATCH 文書のノート ID が必要です。

-bc

新規署名設定バッチ文書を作成
このコマンドは、signEZ データベースの [新規設定文書] ボタンと同じです(このボタンは、以前のバージョンの signEZ では [作成] と呼ばれていました)。コマンドを次のように入力した場合、署名設定バッチ文書がデフォルト signEZ データベースと同じディレクトリに作成されます(notes.ini の「YtriaSignEZDatabasePath」値で設定されています)。

    <server><db> -bc

バッチ文書のファイルパスを選択するためのプロンプトを表示する場合は、このコマンドを使用します。
    <server><db> -bc <noteID>

署名設定 BATCH 文書のノート ID が必要です。

注記:既存の署名設定 BATCH 文書のノート ID を使用する場合は、完全なテンプレートとしてではなく、DATABASE および SERVER フィールド値のソースとしてのみ使用されます。

-bcm

複数のバッチ文書を作成
既存の署名設定 BATCH 文書の初期値を使用し、選択されたディレクトリに各データベースのバッチ文書を作成します。このコマンドは、signEZ データベースの [ディレクトリに対する新規設定文書] ボタンと同じです(このボタンは、以前のバージョンの signEZ では [ディレクトリから作成] と呼ばれていました)。
    <server><db> -bcm <noteID>

署名設定 BATCH 文書のノート ID が必要です。

-lo

ログ文書を開きます。このコマンドは、ログ文書をダブルクリックしたり、1 つの文書を選択しているときに signEZ データベースの [選択済みを開く] ボタンをクリックしたりするのと同じです。
    <server><db> -lo <noteID>

AUDIT 文書のノート ID が必要です。

-lm

複数のログ文書を開く
このコマンドは、複数の文書を選択しているときに signEZ データベースの [選択済みを開く] ボタンをクリックするのと同じです。
    <server><db> -lm <noteID>

すべての -lm コマンドで、ノート ID は、次の値を持つ signEZ データベース内の文書scanEZ を使用して手動で作成したり、コードにより作成したりできます)を参照する必要があります
必須フィールドタイプ予想される値
NOTEIDSテキストリストAUDIT 文書のノート ID(16 進数)


コマンドの例

signEZ.exe "=C:\Program Files\lotus\notes\notes.ini" "" "Ytria\signEZ.nsf" -be "624b"


このコマンドでは、ローカルデータベース Ytria\signEZ.nsf でノート ID h624b の署名設定バッチ文書が実行されます。

signEZ.exe "=C:\Program Files\lotus\notes\notes.ini" "CN=MyServer/O=MyCompany" "Ytria\signEZ.nsf" -bel "864a"


このコマンドでは、データベースの指定されたリストに記載されている、ノート ID h864a で指定された(ノート ID h864a の文書でも指定)署名設定バッチ文書が実行されます。署名設定バッチ文書の処理には、データベース「Ytria\signEZ.nsf」が使用されます。


ヒント

文書のノート ID や UNID は、scanEZ を使用して簡単に調べることができます。